看護婦にたのんで

 と、私は近づきながらたずねました。すると塀《へい》に顔をつけて身ぶるいして泣くのです。その時私の付添婆が帰って来てその事情を話しました。お松は湯たんぽを落として足の指をひどく負傷しました。そして看護婦にたのんで繃帯してもらったのを主人のお嬢さんが無慈悲に叱りののしり、そして金を惜しんで診察も受けず...

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三度の手術もむなしく

  三度の手術もむなしく、病院を去った長き忍耐の日

 私は筆を持つとじきにあなたに訴えたき気持ちになるのです。私は今外科部長と話して別れたばかりです。そしてその話はどんなに心細いものでしたろう。実は私の傷は一週間前までは非常に良経過にて、この様子ならば近日中退院して温泉へ行けと部長も言っていたので...

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毎日寒さを冒して通学してる

 私のことばかり書きましたね。あなたはあの学校に毎日寒さを冒して通学してるのですね。ソフトをかぶってマントを着て街《まち》を歩いていたあなたを思い出します。純な清らかなやさしき心を持ちたいというあなたのねがいはまた私のこの頃の最もせつなるねがいです。私はあなたのそのねがいをば正しき美しきものと信じま...

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