三度の手術もむなしく

  三度の手術もむなしく、病院を去った長き忍耐の日

 私は筆を持つとじきにあなたに訴えたき気持ちになるのです。私は今外科部長と話して別れたばかりです。そしてその話はどんなに心細いものでしたろう。実は私の傷は一週間前までは非常に良経過にて、この様子ならば近日中退院して温泉へ行けと部長も言っていたので...

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毎日寒さを冒して通学してる

 私のことばかり書きましたね。あなたはあの学校に毎日寒さを冒して通学してるのですね。ソフトをかぶってマントを着て街《まち》を歩いていたあなたを思い出します。純な清らかなやさしき心を持ちたいというあなたのねがいはまた私のこの頃の最もせつなるねがいです。私はあなたのそのねがいをば正しき美しきものと信じま...

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ドストエフスキーの感化の中にあって

   ドストエフスキーの感化の中にあって、祈りと人間同志の従属感にぬれていたころ

 私は今朝《けさ》最近に私の周囲に起こった事件のために悲しく、淋しくされた心で寝台に仰臥しておぼつかない、カーテンを洩るる光のなかに病むものの悲哀にうちしおれていました。硝酸銀でやかれたので傷が痛みます。耐え忍ぶこと...

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