生を呪わぬ心

 大正四年(一九一五)

   生を呪わぬ心

 あなたへお手紙をあげようと毎日思って、まだ得書かないうちに私はまた不幸に訪れられました。私は明後日また第三度目の手術を受けなければならないことになりました。肉体的苦痛に対する不安と恐怖との人並以上に強い私は、今それに抵抗するために、精神を緊張させねば...

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手術

 なにしろ私は、宗教的気分の醗酵のなかに暮らしています。そして不幸な地位に忍耐して勉強しています。夜は実に淋しくなります。蘆《あし》が生えた池州や舟の乗り捨てられたすがた、湿潤な雲の流れる空、私はなつかしい燈火の下でアウグスチヌスのいう Liebe ohne Leidenschaft というようなも...

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霊の生活へ

  霊の生活へ

 雑誌たしかに受け取りました。ありがたく存じます。私の文章の処置についてはともかくもあれでかまいません。安心して下さい。私のからだは日に日に快方に赴きますから喜んで下さい。この頃は永遠への思慕を痛切に感じて読んだり考えたりしています。女の内容なき幻であることは私に非常にたしかになり...

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